「あの……小人さんたち……?」
なんとか気を取り直した瞬が、賑やかな謎の小人たちに声をかけてみますと、小人たちの騒ぎはますます大きくなりました。

「ああっ、みんな見て! これが噂に聞く大きな瞬ちゃんだよ!」
「わあああ、本物は初めて見るよ、僕」
「てことは」

「こっちが、カッコいい氷河さんだ!」
「おおおおおおっ !! 本以外で初めて見た!」
「僕たちの氷河とどっちがカッコいいかな」
「そんなの、比べちゃいけないよぉ。……でも、僕たちの氷河の方がカッコよかったって、後で氷河に言えば、氷河が褒めてくれるかもしれないね」
「よし、じゃあ、そういうことにしよう。カッコいい氷河さんより、僕たちの氷河の方がカッコいいことに決定ー!」
「おーっっ !! 」×15


「…………」(←氷河の絶句)
「…………」(←瞬の絶句)
「…………」× 15(←メイドロボたちの絶句)


謎の小人たちは、本当に、あきれるくらい賑やかでした。
メイドロボたちが100万人集まったって、そんな大騒ぎにはならないだろうと思えるほどです。


氷河と瞬とメイドロボたちは、ひたすら、ただひたすら、あっけにとられるばかりでした。







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