「こうして、ここに氷の国星の小人さんたちが元気にしてることを、氷の国星の氷河さんに知らせてあげられればいいんだけど……」
そうすることができたなら、氷の国星の氷河は、もう地球のことなんかどうでもよくなることでしょう。

「何かいい方法があればいいんだが……」
けれど、それが難問です。
宇宙人との交信なんて、地球人は未経験なのですから。


「瞬様と氷河様が困ってるよ、僕たちも一緒に考えよう」
「救難信号っていうと……手旗振るとか、のろし上げるとか」
「でも、僕たちのサイズじゃ、屋根に登って手を振ってもなかなか見つけてもらえないよ」
「そうだね……」

氷河と瞬の役に立つことがメイドロボたちの幸せです。
メイドロボたちは一生懸命、氷の国星の氷河に氷の国星の小人たちの居場所を知らせる方法を考えてみたのですが、これはと思えるような方法は一つも思い浮かびませんでした。

メイドロボたちはしょんぼり。

けれど、メイドロボたちの言葉の中に、氷河は一つの可能性を見い出したのです。







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