でも。
そこで気を抜いてしまわないところが、たれたれ氷河さんがたれたれ氷河さんたるゆえん。
たれたれ氷河さんが氷瞬界で一、二を争う“幸せな氷河”でいられる理由なのです。


「また、寒いところに旅行にでも行ってみるか」

その夜、たれたれ氷河さんは、いまだにピカソ風マスコットの正体がわからずに首をかしげていたたれたれ瞬ちゃんに言いました。

たれたれ瞬ちゃんが、マスコットの正体を探ることも忘れるほど喜んだのは、言うまでもありません。
そして、その夜のむにゃむにゃで、たれたれ氷河さんがたれたれ瞬ちゃんにいっぱいいっぱい素敵なサービスをしてもらったことも、言わずもがな。


そんなふうに、たれたれ氷河さんは、日頃の怠りない精進と気配り&サービスで、“幸せな氷河”の称号を欲しいままにしているのでした。