たれたれ瞬ちゃん偽ケーキ殺人事件

〜氷の国からご報告〜









たれたれ氷河様


先日は、懇切丁寧な不感症講座をどうもありがとう。
報告と礼が遅れて、済まない。

氷の国に帰った俺は、さっそくシロップ作戦を実行してみた。
その結果……。


小人たちは、すっかり俺の(指の)股を舐めることに夢中になってしまい、今では少しのためらいも恥じらいも感じていない様子だ。
俺(の指)に馬乗りになるのも平気で、どんなアクロバティックなことも大胆にしてのける。

実は、礼状を出すのが遅れたのも、小人たちが、なかなか俺を解放してくれなかったからなんだ。
このところ、毎日毎晩小人たちの相手をさせられて、俺の体力はかなり落ちてきている。
しかし、『今日は疲れてるんだ』なんてことを言うと、小人たちががっかりするし、俺は小人たちを愛しているから、あの子たちのがっかりする顔は見たくない。

だから、俺は、頑張って、シロップを垂らす。
昨日も垂らした。
今日も垂らす。
おそらく、明日も垂らすだろう。


たれたれ氷河、頼む、助けてくれ!
小人たちのセリフは、日を追うごとに妖しく過激になってくる。

あの激しいセリフを毎日聞かされて、それでも、俺は耐えなければならないのだろうか。
いつまで、俺は耐えなければならないんだろう?
そもそも、俺の身体はいつまで耐えられるんだ?


俺は不感症になどなれない。
毎日毎日が地獄の責め苦だ。
俺は、いつ気が狂ってしまってもおかしくない生活を送っている。


だが、俺は、小人たちには逆らえないんだ。
あの子たちは、俺の命だから。

俺の小人たちは、日毎に可愛くなっていく。
俺は本当に幸せだ。
このまま死んでしまっても、俺は自分の人生に一点の後悔も感じることはないだろう。


たれたれ氷河。
いつまでも、たれたれ瞬と仲良く幸せに暮らしてくれ。
遠い氷の国から、おまえたちの末永い幸せを祈っている。



たれたれ氷河様へ


              
瀕死の氷の国の氷河より