──そして夕日に染まった氷瞬城で、2人はいつまでも幸せに暮らしました。 「……ってなるんだよね、氷河?」 氷の国から帰ってきて、遅い夕食のわくわくコロッケをつつきながら、たれたれ瞬ちゃんはたれたれ氷河さんに尋ねました。 「……そうだな」 2人は、殺人現場を去る時に、合体瞬の姿を見ていましたから、今度こそ氷の国の氷河の苦労が報われるだろうことを信じていました。 「氷河、カッコよかったよ」 「そうか?」 「うん、すっごくカッコよかった!」 たれたれ瞬ちゃんに褒められたたれたれ氷河さんが、いつも通りクール&セクシーに薄く微笑します。 そのクール&セクシーの裏に隠されている、たれたれ氷河さんの暖かい心を知っているから、たれたれ瞬ちゃんはたれたれ氷河さんを大好きなんでしょうね。 たれたれ瞬ちゃんのそんな気持ちが読み取れたのでしょうか。 「ところで、当たりだ」 まるで照れ隠しのように、たれたれ氷河さんは、当たりわくわくコロッケが突き刺さっているお箸を、たれたれ瞬ちゃんの前に、ずい☆ と差し出してきました。 「おめでと〜v」 「今夜は小人達にちなんで、15人分の××を希望」 「頑張ります…!」 たれたれ瞬ちゃんは、わざと壮絶な決意の表情を作って、たれたれ氷河さんにそう答えました。 それから、2人は、どちらからともなく幸せな笑みを交わし合いました。 氷の国の氷河と氷の国の合体瞬と、そして、たれたれ瞬ちゃんが幸せだから、たれたれ氷河さんは幸せでした。 氷の国の氷河と氷の国の合体瞬と、そして、たれたれ氷河さんが幸せだから、たれたれ瞬ちゃんも幸せでした。 本当のハッピー・エンドって、こういうことを言うんですよね。 |