小人たちがたれたれ瞬ちゃん特製アイスクリームケーキを食べ終わると、裁判長が小人たちに尋ねてきました。
「あー、小人さんたち、元気になったかい? そろそろ裁判を始めたいんだが」
「はーい、元気になりましたー! とってもおいしかったでーす!」× 15

中立の立場を貫いてもらうために、今日の裁判長は、わざわざアスガルドから来てもらったジークフリート裁判長です。
「よろしい。では、ただいまから、atenasaori_ojyoの違約金請求と、氷の国の氷河・名誉毀損・心的被害の損害賠償請求の裁判を同時開催します。被告も原告もないので、とりあえず、それぞれの言い分を述べてください」


裁判長の指示に従って、まずは冒頭陳述です。

【 atenasaori_ojyoの冒頭陳述 】
「おーっほっほっほっほーっっ !! 私は私の当然の権利を要求しているのよ! 違約金100億を払えなかったら、小人さんたちの身体で払ってもらうわ!」


【 氷の国の小人たちの冒頭陳述 】
「宇宙人のおねーさんは、僕たちの氷河を便所コーロギみたいに言ったの! 僕たち、とっても傷付いたの。僕たち、とっても悲しかったの。僕たちの氷河は便所コーロギじゃないやいっっ !! 」
「あーんあーんあーん」× 15


「――というのが、両者の訴えですね。では、弁護人、弁論をどうぞ」


【 弁護人タコ 】
「お嬢様の要求は正当です」


【 弁護人カミュ 】
「私は、atenasaori_ojyoに、自分の要求を取り下げることを勧めます」

弁護人というものは、えてして、立て板に水の長広舌をふるうのが仕事のはずですが、弁護人タコと弁護人カミュの弁論は随分と短いものでした。
が、弁護人タコの弁論はともかく、弁護人カミュの短い弁論がその場にいた全員に驚きをもって迎えられたのは事実でした。