ピンク : 氷の国の小人たち 1〜8号・10〜15号ちゃん
オレンジ色 : 9号ちゃん
: 氷の国の氷河
: プルーストさん 心の声



Q12 女性の資質で一番好きなものは?



「うーん、そーだねー。可愛いとこ?」
「僕たちより可愛い女の人なんて、この世にいるの?」

「優しいとことか?」
「僕たちの氷河より優しい女の人なんて、この世にいるの?」

「お料理上手なとこ!」
「たれたれ瞬ちゃんより お料理上手な女の人なんて、この世にいるの?」

「うーん……」× 15

「ねえねえ、胸があること、なんてどう?」
「たれたれ氷河さんの大胸筋より?」
「う……」

「……僕、これまで考えたことなかったけどさ。女の人と男の人の違いって何なんだろうね?」
「それは難しい問題だね」

「ねー、氷河ー。男の人と女の人はどう違うの〜??」
「ににんが15、さざんが15、しさん15、ごっく15(←うわ言)」
「氷河ってばー!」
「ろくろく15、しちしち15、はっぱ15、くく15〜」

「だめだ、氷河ったら、夢の中でまでお勉強してる」
「それはとってもいいことだよ。感心感心。氷河は真面目だから」
「だよね〜v 僕たちの言うこと、素直にきくいい子だし」
「お料理はたれたれ瞬ちゃんには敵わないけど、お掃除もお裁縫も天才的だし、お洗濯も毎日きちんとこなしてるし」
「躾もばっちりだよ。僕たち、こんないい子だもの」

「ねぇ、お掃除、お裁縫、躾にお洗濯って、普通は、お母さんのお仕事じゃない?」
「ってことは〜。僕たちの氷河って、女性の資質をばっちり備えてるってことになるのかな」
「そうだね。よし、じゃあ、僕たちの好きな女性の資質は、僕たちの氷河そのものだってことにしよう!」

「さんせーい!!」× 15


(ひえ〜っっ;; それでいいんか!? それでいいんかい、氷の国の氷河はん! ノンキに気絶してる場合やあらへんで〜!!)


「あ、ところで、氷河の好きな女性の資質って何なの?」

「いちご15、にんじん15、みかん15、しぶがき15、ごま15、へろへろへ〜;;」

「……まだ勉強してるね」
「ほんと、氷河って真面目だよね〜」

「僕、今、ちょっと思ったんだけど」
「なになに?」
「考えてみれば、僕たちの氷河って、器はおおきい上に、女の人の美質もばっちり備えてて、理想の人間像なんじゃないかな」

「おお〜」× 14

「そんな氷河に愛されてる僕たちって、世界一幸せな小人たちなのかもね」
「そーだそーだ」
「僕たちは世界一幸せな小人たちなんだ!」

「ばんざーい、ばんざーい、ばんざーい!」× 15


(……小人さんたちが世界一幸せなことは、わいも認めるけど、バンザイするのは、やっぱりちーとばかし早すぎるような気がするでぇ??)


氷の国の氷河を理想の人間像と言ってしまうあたり、小人さんたちの思考回路はメルヘンでファンタジーなのかもしれません。
さてさて、プルーストはんの次の質問は〜??