ピンク | : 氷の国の小人たち 1〜8号・10〜15号ちゃん
オレンジ色
| : 9号ちゃん
| 青
| : 氷の国の氷河
| 紫
| : プルーストさん 心の声
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Q30 一番立派だと思う軍事行為は? |
「こんな無慈悲なことをしでかしてくれた大検屋さんを襲撃に行こうか……」 「僕は、氷河の努力も、僕たちの夢も、ぶち壊しにしてくれた大検が許せないよ……!」 「うん、絶対、許せない!」 「でも……大検を襲撃って言ったって、氷の国には軍隊はないし……」 「氷の国は、平和だもんね〜」 「軍隊がなくても、よその国からの侵略も受けたことないしね」 「王様である氷河の人徳かな」 「きっとそうだよ! どんな軍事国家も、僕たちの氷河の人徳(=哀れさ)の前にはひれ伏してしまうんだ……!」 「ノーベルンルン平和賞をもらったって不思議じゃないくらい、僕たちの氷河は立派なのに……」 「そんな立派な氷河を大学に入れてもくれない大検なんて、みんな星になってしまえばいいんだーっっ!!」 「あーん、あーん、あーん」× 15 〜5分経過〜 「そういえば……。この間、氷の森であった、ウズラのお母さんとキツネのレッドの対決はすごかったね」 「あ、あれはすごかったよね! レッドを、ヒナのいる巣の側から引き離すために、ウズラのお母さんってば、わざと怪我して飛べない振りして、レッドの前に飛び出ていったんだよね」 「ふらふらしてて、すぐ捕まえられそうだったから、レッドはヒナよりお母さんウズラの方を追いかけだして」 「お母さんは、よろよろ必死に逃げようとして」 「レッドをヒナのいる巣から遠いところに連れてってから、ぱたぱた飛んで逃げちゃった!」 「すごかったよねー!」 「僕、はらはらしちゃった」 「それで、結局、ヒナたちは無事だったんだよね」 「ウズラのお母さん、勇気あるよね!」 「あの時は、ほっとしたね〜」 「うん。だから、僕たちも、おんなじ手を使えばいいんじゃないかと思うんだ」 「おんなじ手?」 「そう。大検屋さんのとこに行って、わざと怪我してよろよろしてる振りして、大検屋さんを氷の国におびき寄せるんだよ!」 「あ、そうすれば、氷河は氷の国で大検を受けられるようになるかな?」 「うん、きっと!」 「おおおおお〜vv」× 14 「あ、ねえねえ、それだったらねぇ」 「なぁに、15号」 「僕たちの氷河が悪い女の人の毒牙にかかろうとしる時にも、おんなじ手が使えるんじゃないかな?」 「え? どういうこと?」 「だからね。もし、氷河を誘惑しようとしてる悪い女の人がいたら、その人の前に飛び出てってね」 「うんうん」 「その女の人の前で、可愛いダンスを踊るの」 「ふんふん」 「そうすれば、その女の人は、僕たちの可愛らしさに目がくらんで、氷河のことは忘れちゃうでしょ?」 「おお〜っっ!!」× 14 「ナイスアイデア〜!」 「それなら、悪い女の人から、氷河を守りぬけるね!」 「よし、もし氷河が悪い女の人から誘惑されることがあったら(ないない;;)、その時は、僕たち全員でうんと可愛くダンスを踊ることにしよう!」 「僕たち全員でかかったら、どんな女の人だって、氷河より僕たちの方を選ぶよね」 「もちろんさ!」 「それで、僕たちの氷河は守られるんだ」 「安心だよね」 「じゃ、その時に備えて、可愛いダンスの練習でもしようか」 「さんせーい!!」× 14 (ほほ〜。小人さんたちには、大検襲撃より恋の闘いの方が大事みたいやな。しかし、大検はどーすんのやろ? 諦めて次の試験を待つんかいな?) 「俺は〜、お前たちをそんなに泣かせる大検が憎い〜(←でも、ちょっと気が楽になった)」 (なんや、氷の国の氷河はん、こころなしか、さっきより元気になったような気がするんやけど……) 「おまえたちを悲しませる大検なんて、もう一生受けてやるもんか〜v(←かなり元気になった)」 (おいおいおい) 「さーて、今夜は夜なべして、小人たちのぱんつでも縫うかな〜vv(←めちゃくちゃ元気になった)」 (…………………だめだ、こりゃ) かなり元気を取り戻してしまった氷の国の氷河。 しかし、あの9号ちゃんが、氷の国の氷河の大検逃避を許してくれるのか!? 30問目を終えて、質問状はクライマックス直前。 はたして、小人さんたちと氷の国の氷河の運命は〜っっ!? |