さて、そういうわけで、めでたくイブの夜は明けました。 「サンタ氷河にお礼の歌をあげる」 「僕たち、大特訓したんだよ！」 氷の国の氷河との間に秘密がなくなった小人たちにとって、今年のクリスマスは、去年よりずっと明るいクリスマスです。 なにしろ、氷の国の氷河に、堂々とカラフルくまさんのお礼の歌をプレゼントできるのですから。 聖歌隊の制服に着替えて整列した小人さん聖歌隊は、指揮者の９号の代わりにプレゼントのカラフルくまさんを立たせて、大好きな氷河に、特訓の成果を披露しました。 『ジングルベル』に、 『聖夜』に、 『トロイカ』。 そして、小人たちのテーマソングの『こもりうた』。 ハンドベルをりんりん鳴らしながら、小人たちは、氷の国の氷河のために、一生懸命、心を込めて歌ったのです。

そして、締めくくりの歌は、もちろん、氷の国国家です（『白夜』の節でどうぞ） 　　　　♪ 　　　　夢のような　素敵な国 　　　　森の仲間は　いつも元気 　　　　氷の国の氷瞬城には　愛の花が咲くよ 　　　　氷の国の氷瞬城には　愛の花が咲くよ 　　　　君よ知るや　僕らの国 　　　　人々みな　夢見ている 　　　　氷の国の氷瞬城こそ　歌と夢の国よ 　　　　氷の国の氷瞬城こそ　歌と夢の国よ 　　　　我が心の　氷の国 　　　　僕らはいつも　仲良しだよ 　　　　氷の国の氷瞬城では　みんないつも幸せ 　　　　氷の国の氷瞬城では　みんないつも幸せ〜♪ 一生懸命歌う小人たちを、氷の国の氷河は目を細めて見詰めています。 氷の国の氷河と小人たちの、小さな小さな北の国。 氷の国のクリスマスは、こんなふうにして過ぎていくのです。 また来年♪

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