「じゃあ、おじさん。明日のお団子は、全部で400串ね。問屋さんに注文する材料の量とお代を間違えないでね」 9号がお団子屋のおじさんに指示を出し終えると、小人たちは岡っ引き氷河改め銭形氷河によじのぼり、一緒に雨漏り長屋に帰ります。 「わー! 見て見て、夕焼け、綺麗〜」 「ほんとだ〜」 神田川の向こう側は綺麗な夕陽。 川面は、オレンジ色に染まっています。 夕焼け小焼けで日が暮れて〜♪ 誰かが歌いだすと、それは小人たち全員の合唱になっていきました。 やーまのお寺の鐘が鳴る〜 おーててつないで みな帰ろ〜 氷河と一緒に帰りましょ〜♪ 賑やかで活気にあふれていた江戸の町は、今日も穏やかに暮れていきます。 いったん おしまい
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