紀元前1世紀から400年以上の長きに渡って、ブリタニアはローマ人によって支配されていました。そのローマ人たちが異民族に追われブリタニアを去った後、異民族サクソン人を撃退してブリタニアに平和をもたらしたのが、アーサー王と彼の率いる騎士団だったと、伝説は伝えています。 アーサー王と彼の騎士団が実在したのかどうかは判断の分かれるところですが、彼等がその礎を築いたと言われる“騎士道”は中世の欧州を席捲し、人々によって尊ばれることになりました。 王への忠誠と貴婦人への礼節、騎士の誓約を守り,慈悲を望む弱者に慈悲を施し、正当でない戦いには加わらず、勇気と鍛錬と高潔を備えた勇敢な騎士であること。 それが、アーサー王と彼の騎士たちの騎士道。 伝説のアーサー王の血筋を受けているということが、ブリタニアの王という身分に正当性を与えるほど、アーサー王の存在は大きいものでした。 これは、アーサー王の時代から数世紀を経たブリタニアのログレスでのお話。 騎士道精神を体現する多くの騎士たちの忠誠と協力によってブリタニアを平和な国にし、強大な王朝を築いた王の時代のお話です。 |