innocent


〜 AKITOさんに捧ぐ 〜






その日の朝、城戸邸の庭で、氷河と瞬は奇妙なものに出会った。

家電リサイクル法施行によって家電製品の処理に困った不埒者が、古くなった洗濯機を特別性の銀色の袋に入れて捨て置いたかのような、小さな山。

それは、見るからに怪しい、怪しむなと言う方が無理無体なほど怪しい代物だった。

まさか、そんな得体の知れないものに瞬を近付けるわけにもいかないので、氷河は、何かいや〜な予感を覚えつつ、その袋の口を閉じている紐に手をかけた。




袋を開けてみると、中には、洗濯機よりは一回りほど小さいサイズの、緑色のマッシュルームの化け物がいた。






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