19700カウント記念小説 19700カウントをGETしてくださったのは、SIROUさん。 お題は、 『 時代は18世紀末で、場所はフランス。 配役は、 零落した貴族で革命運動家(一輝)と、 兄のしていることを全く知らないその弟(瞬)、 そして、駐仏ロシア大使(氷河)。 大使との恋が芽生える中、革命が勃発。 ロシアに瞬を連れて帰ろうとする氷河に、 兄を案ずる瞬のとった行動は!? てな感じで、(できればハッピーエンドで)お願いします 』 とのことでした。 |
SIROUさん、リクエスト、どうもありがとうございます〜♪♪
とか言って。 うわ〜っっ、撃沈〜〜っっ!! SIROUさん、せっかくの華麗なるリクエストなのに、申し訳ございません〜っ;; 革命下フランスなんて、いろんな切り口があるからきっとどうにかなるわ! と思ったのが甘かった。 革命がどういう終末を迎えたのかを知っているだけに、『ハッピーエンド』が難関でした……。 あと、やっぱり、名前と設定。 私は、外国ものを書く時は、時代や国がいつであれ、どこであれ、瞬ちゃんは『シュン』で通すことにしているので、それは問題なかった(?)のですが(あ、一回、違う名前つけたことあるや)、問題は氷河と一輝兄さん。 混乱しないように、先に説明しておきます。 えーと。まず、一輝兄さんですが。 作中、『ジョルジェ・オーギュスト・ド・クートン』となっております。 モデルは、ロベスピエール、サン=ジュストと共に三頭政治家と呼ばれ、国民公会議長を努めたお人。 『ロベスピエールの第二の魂』とも言われた人ですね。 本名は、『ジョルジェ・オーギュスト・クートン』。 『ド』がついているのは、貴族という設定にしたからです。 でもって、氷河。 ロシアの名前で、『氷河』に似た響きというと、やっぱ『フョードル』かなぁ……なーんて最初は思って、その名前で書いていたのですが、なんか、変なんですよね。瞬ちゃんが、氷河を『フョードル』って呼ぶのが。 で、私自身も、『フョードル』っていうと、ついついドフトエフスキーを思い出して、「氷河とドフトエフスキーがおんなじ名前かい!?」と笑いたくなる。 ついでに、ドフトエフスキーのひろ〜い額を思い出して、ふにゃ〜;; となる。 やっぱ、これはいかん! と考え直して、次はセルゲイで挑戦。 でも、セルゲイ大公が連想されて、これも駄目。 じゃあ、レオンはどーだ! で書き始め、トロツキーを連想して、やっぱり駄目。 アレクセイ、ニコライ、ドミートリー、パーヴェル、コンスタンチン、アレクサンドル、レオニード。 どれもこれも同じ名前の別人が出てくる! いっそ、イワンのばかにしようかというくらい悩みぬき、結局こじつけて、作中の名前になりました。 すみません〜;;(しかも、このこじつけには年代の矛盾があります。大黒屋光太夫がエカテリーナ二世に拝謁したのは、革命の2年後なの〜;;) ちなみに、この話の中で、氷河は、ロシアのエカテリーナ女帝とポーランド国王スタニフワフ・ポニャトフスキの間の庶子ということになっていますが、二人の間には、実際には、アンナという娘しか生まれておりません。 それから、作中、一輝兄さんの影が薄いのは、兄さんをクローズアップすると、ハッピーエンドに持っていきにくかったから、です。 あと、やっぱ、一輝兄さんのしてることや思想やらを詳細に書き始めると、長くなっちゃうから……。 しかし、それにしても。 今更ながらに思いました。 池田理代子さんは偉大です!! 彼女が『ベルばら』を描いた時、彼女は今の私より○歳は若かったはず。 長編だから描けたというのはあるでしょうが、あそこまで、市民の悲惨から革命まで描いていて、それでいて、『ベルばら』は華麗なる宮廷ラブストーリー。 ほんと、いいとこでオスカル様を殺したよなー。 あのあと、生きてたら悲惨だもん。 死なないだけがハッピーエンドじゃないのかも……と、思い始めたきゃわでした。 では、そういうわけで、今回も。 例によって例のごとく、寛大なお心のご準備をお願いいたします〜;; |