あきれたのは、魔女神ヒルダと魔神ハーデスです。
女嫌いで男嫌い、人間嫌いを標榜していた男にしては、手が早すぎます。

「だが、それくらい瞬が可愛かったということだ。これは余の勝ちであろう」
「悔しいけど まあ、いいわ。私でさえ、ツバメ趣味に走りたくなるくらい可愛い子だし」

勝負がついたら、魔女神と魔神はそれで満足でした。

「ま、××が一段落したら、瞬を元の島に戻してやることにしよう」
「そうね。朝には元の島に戻しておいてあげなきゃね」

絡み合い、もつれ合う二人を眺めながら、魔女神と魔神はそう言って頷き合いました。


ところが、何ということでしょう。
やっと一段落したと思ったら、氷河王子はすぐに第二ラウンドに突入してしまったのです。 二の次は三、三の次は四、氷河王子はすっかり瞬がお気に召したようで、二人の××は一向に終わる気配がありません。


「こ……こんのスケベ王子がーっっ !!!! 」

瞬は、元はといえば、魔神ハーデスが見付けてきた美少年です。
やむを得ない事情でこういうことになったとはいえ、ハーデスは最初は瞬を自分のお小姓にでもしようという心積もりでした。
氷河王子のエンドレスな××に、あまりに腹が立ったハーデスは、とっておきの魔法を使って、氷河王子の頭に金ダライをぶつけました。

魔神の魔法の威力は絶大です。
くわわわわぁ〜ん☆ という気持ちのいい響きと共に、さしものスケベ王子もあっさり気絶。

魔神ハーデスは、気絶した氷河王子の下から瞬を引きずり出すと、ムカムカしながら、氷河王子の連チャン××に息も絶え絶えな様子の瞬を抱いて、元の島へと運んだのでした。






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