だからと言って、このままにはしておけません。 2時間目の算数。 3時間目の理科。 4時間目の社会。 瞬ちゃんは、3年生の授業のすべてを、ロシアのお友達の側にいたい一心で身につけた知識で難なくこなしてしまうのです。 1つの机に椅子を2つ並べて、ロシアのお友達に撫で撫でされて嬉しそうにしながら、でも問題は全部解いてしまう瞬ちゃんに、カミュ先生は大弱りです。 こんなに出来のいい生徒は、はっきり言って、先生には頭痛の種。 なにしろ、チョークを投げる楽しみがありません。 瞬ちゃんの給食は、ロシアのお友達派でもカミュ先生派でもない瞬ちゃん派の、なぜか6年生が、3年生の教室まで運んできてくれました。 知らせを聞いたアルビオレ先生が、ロシアのお友達の教室に瞬ちゃんを迎えにきましたが、瞬ちゃんはロシアのお友達にしっかりとしがみつき、ロシアのお友達も瞬ちゃんを離そうとしません。 アルビオレ先生は結局、瞬ちゃん奪回を諦めるしかありませんでした。 5時間目は体育、フォークダンスの授業。 どんどんパートナーを変えていくオクラホマ・ミキサーで、絶対パートナーチェンジをしようとしない瞬ちゃんとロシアのお友達の後ろには、ダンスを踊る相手がいなくてあぶれたクラスメイトの山が築かれていったのでした。 本格対決2日目。 瞬ちゃんの純愛にカミュ先生 完全敗北。 しかし、ここで終わったら、クールの源氏名(?)が号泣です。 クールなカミュ先生は、敗北を喫した自分自身に苛立って真っ赤に熱血しながら、次なる対抗手段を考え始めたのでした。 恋の障害は、二人の気持ちを一層強く結びつけてくれたようです。 ロシアのお友達と瞬ちゃんは、明日も美しい恋の花を咲かせることができるのでしょうか……? |