ついにその時が! ふたりの初めて物語




瞬ちゃんが“初めて”を迎える時。

その時には、どう考えても、ロシアのお友達も“初めて”です。

マーマは、ですから、とってもとっても心配します。

「あの子ったら、図体は大きくなったけど、まだまだ子供だし、ちゃんと最後までできるのかしら? 失敗して、瞬ちゃんをがっかりさせたりなんかしないかしら? きっと、それでも瞬ちゃんは許してくれると思うけど、それで氷河が一生消えない傷をココロに負ったりして、一生○×△になったりしたら、瞬ちゃんがかわいそうすぎるわ。かと言って、それとは逆に、あんまり氷河がスゴすぎて、瞬ちゃんが氷河を恐がるようになったりしたら、それはそれで大変だし……あああああ、心配だわっっ !!!! 」

そんなことをぶつぶつぎゃーぎゃー騒ぎながら、マーマは初めての子供が産まれる時を待っている新米パパさんのように、ロシアのお友達と瞬ちゃんが入っていったお部屋のドアの前で、夜が明けるまで行ったり来たり。



夜が明けてから、ロシアのお友達のお部屋から出てきた瞬ちゃんを捕まえると、恥ずかしそうな顔をしている瞬ちゃんに質問の雨霰です。

「瞬ちゃん、大丈夫だった? 氷河、ちゃんとできた? 気持ち良かったっ !?  今夜、もう1回しても平気かしらっっ !? 」


質問攻めに合う瞬ちゃんも、とってもとっても大変なのでした。






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