おまえは花だから、 僕が? 俺も花になろうとした。 氷河が? 笑うな。 うん――くすくす。 だが、なれなかった。 ……氷河は、花より綺麗だよ。 ……おまえが俺に気付いてくれないのなら、枯れてしまった方がましだと思った。 まだ若いのに。 その枯れるじゃない。 うん、そうだね。花が枯れるのは、次代の花を咲かせるためだもの。 俺は花になれたのか? そう思うの? 今、こうしておまえを抱いている。 枯れずに済んだね。 瞬? なに? 怒ってるのか? どうして? 怒っているように見える。 氷河が……僕を花だなんて言うから。 ……違うのか? |