花の色
〜 がおたんさんに捧ぐ 〜
花の色は 移りにけりな いたづらに
わが身世にふる ながめせし間に
〜 桜は無為に色褪せてしまった。
私がぼんやりと長雨の降るのを眺めている間に。
そして、私の身にも年月が降った 〜
[次頁]