655000カウント記念小説


655000カウントをGETしてくださったのは、りらさん。


お題は、

『瞬ちゃんに転校生アイザックが横恋慕する』

もしくは、

『お茶席で、お点前をする羽目になる瞬ちゃん』


アイザック横恋慕話に関しましては、
「学園もので、転校生のアイザックが瞬ちゃんに横恋慕。アイザックと氷河は幼馴染。星矢、紫龍、一輝兄さんも登場させてください。一輝兄さんとアイザックの関係は良好」

お手前話に関しましては、
「ひょんなことから沙織さんの代わりに、着物を着て(男性用ではありません)、お点前をすることになる瞬ちゃん。注意書きに女装は避けるようにとありましたので、不適切な場合は却下してください」

──とのことでした。

りらさん、リクエスト、どうもありがとうございました!

はい。そういうわけで、前回の 645000リクエストに引き続き、二択リクエストです。
りらさんから お題をいただいて、私が最初にしたことは、もちろん、いただいた二つのお題のどちらで話を書くかの決定。

まず、お手前話について。

りらさんから お気遣いいただきました通り、こちらのお題の難問は、瞬に女性用の着物を着せる点です。
そもそも アンドロメダの聖衣がお姫様用聖衣、「女装はちょっと……」な私の方が融通が利かないだけなのかもしれませんが、とはいえ瞬ちゃんは歴とした男の子。
瞬ちゃんが女の子だったら、私はこれほど熱烈な瞬ファンにはなっていないわけで、やはり そこは譲れないラインです。 

りらさんからお題をいただいた頃、私はちょうど『美の壺セレクション』で大島紬やら加賀友禅の特集を見たばかりだったこともあって、すーごくココロが揺れたのですが、どうしても瞬に女性用の着物を着せることのできる自然な理由を思いつけなくて。
お手前をするのであれば、亭主役ということになりますが、亭主役は 特に女性でなければならないということはありませんし(むしろ男性であることの方が多いですし)、客としてお茶席に連なるのであれば、なおさら女性用の着物にこだわる理由がない。
かといって、瞬を、自分から望んで女性用の着物を着るキャラにはしたくない。
悩んだ挙句、お手前話は断念することになりました。

というわけで、アイザック横恋慕話です。
お題をいただいた時には、「アイザックが瞬に横恋慕する話は過去に結構書いているし、新しいパターンを考えなきゃならないわねー」と思ったのですが、アイザックが瞬に横恋慕する話、実は私は『ELYSIUM』と12年前に書かせていただいた某キリリク話の2本しか書いていなかったようで、その事実が我ながら結構意外でした。

冷静になって考えてみれば、それは不思議なことでも何でもないんですけどね。
幣サイトは氷瞬サイト。どうしたって、この二人がくっつく。
となれば、二人に横恋慕してくるキャラは、結果的に“当て馬”になってしまうわけで、そういう話は、そのキャラを お好きな方のお気持ちを害してしまう可能性大。
話の書き手としては、なるべく そういう事態は避けたいと思うわけです。

なので、今回の話のアイザックも、一応 瞬に横恋慕はしていますが、それほど熱烈でも熱狂的でもないです。
横恋慕自体がメインのエピソードではないというか何というか。
りらさんには、本当に申し訳ありません。
いらぬところで、私の逃げの体質が露呈してしまいました……。

閑話休題。
アイザックが登場する学園物を、私は多分、今回 初めて書きました。
リクエストをいただくことの楽しさは、何といっても、自分では到底思いつかない設定を ご提示いただけるという点にあると思います。
りらさんから いただいた お題の『一輝兄さんとアイザックの関係は良好』。
これは、私だったら まず思いつかない設定です。
りらさんからのリクエストなしで、一輝兄さんとアイザックが同じ学校にいる話を書くことになっていたら、二人は絶対 学園の番長(死語)の座を争って、壮絶な戦いを繰り広げるに違いない──と私は思い、そういう話を書いてしまっていたでしょう。
一輝兄さんは眉間の傷を、アイザックは左目の傷を ひけらかしつつ、学校の廊下を肩で風を切って歩いていそう(イメージ古すぎ)。
で、一輝兄さんの弟の瞬と、アイザックの弟分(?)の氷河が、禁じられた恋に落ちるの(ウエスト・サイド・ストーリーそのままですね;)。
これでは、アイザックの横恋慕が入ってくる余地がありません……。

やっぱり、自分以外の方々の発想というのはすごいと思います。
私には思いつかない設定が、普通に 自然に ぽんぽん出てくる。
創作のマンネリ打破には、実に有効で有難い刺激です。

──ということで、誰も勉強していない学園ストーリー。番長(死語)が出てこないところが現代的。
寛大なお心で お読みいただけましたら 幸いです。





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