720000カウント記念小説


720000カウントをGETしてくださったのは、ぺんさん。


お題は、

『おにぎり』


「ギャグでも ほのぼのテイストでも シリアスでもOKです。
えっちありでも 無しでも可。
パラレルでも 聖闘士設定でもOK。
もー何でもありで、ただ一つ、氷河と瞬に美味しいおにぎりを食べさせてあげて下さい!」

──とのことでした。

ぺんさん、リクエスト、どうもありがとうございました!

はい。そういうわけで、今回のお題は おにぎりです。

ぺんさんは おにぎりが 世界で一番好きな食べ物なのだそうです。
おにぎりに 数限りない思い出があり、人生最期の一食は絶対に おにぎりだと決めているほど。

ぺんさんは、現在 海外在住。
そのお国は昨年 日本のビザが解禁になって、空前の日本ブーム。
日本の歌手、サブカルチャー、料理等々が すごい勢いで広まっていて、遂に セブンイレブンで おにぎりの販売を開始。
ところが、その具が、照り焼きチキンに 照り焼きサーモン、カニカマ マヨネーズ――と、今ひとつ 日本古来のおにぎりの具とは趣を異にしたものだった上、なんとチルド保存商品で、到底 おいしいとは言い難いものだったとか。
それで、『美味しいおにぎりが食べたい!』という想いを込めて、今回のリクエストをくださることになりました。

ぺんさんの中のおにぎりは、やはり 人が 手でしっかり握ったもの。
「不器用にまん丸でも でこぼこでも良いから、具なんて無くても良いから、愛情のこもったおにぎりを 氷河と瞬ちゃんに食べさせてあげてください!」
と、熱いリクエストをいただきました。

そんなこんなの おにぎりリクエストなのですが。

最初、私は、話のネタになるような おにぎりとは どんなものだろうかと悩んだのですね。
で、以前、どこぞの米どころで おにぎりコンテストなるイベントがあったことを思い出し、『おにぎり コンテスト』という検索ワードで画像検索をしてみたのです。
そうしましたら、出てくる出てくる、色とりどり & 形も様々な キャラおにぎりの数々。
どれも とても 可愛くて、到底 お手軽な携帯簡易食とは思えないほど手間をかけて作ったものばかり。

「うわ、すごい! よく こんな手の込んだおにぎりを作れるわねー」
と感心しつつ、私は ふと思ったわけです。
『可愛い おにぎり』と『おいしい おにぎり』は、はたしてイコールで結ばれるものであろうかと。
そして、私が今回 いただいたお題は、『氷河と瞬ちゃんに、おいしい おにぎりを食べさせる』。
『可愛い おにぎりを食べさせる』ではない。

おいしい おにぎり。
おいしい おにぎり。
私は、頭の中が おにぎりでいっぱいになるくらい、考えました。
そうして 書き上げたのが、今回のおにぎり話。
そういう事情ですので、今回 書かせていただいた話の おにぎりは、あくまでも 私がおいしいと思うおにぎり――ということになります。
ですので、その点、よろしく ご了承くださいませ。

おにぎりって、でも、不思議な食べ物ですよね。
同じ ご飯なのに、お茶碗に 盛られただけのご飯とは何かが違う。
凝った具とかを使わなくても、ただ おにぎりの形にしただけで、お茶碗に よそっただけのご飯とは何かが違うのです。
まさに、おにぎりマジック。

おにぎりに関して、私が特に不思議だと思うのは、シーチキンマヨネーズのおにぎり。
シーチキンマヨネーズって、お茶碗に入ったご飯とだったら、まず食べないおかずです。
でも、おにぎりの具になると、すごくおいしい。
実は、私は、今回の話を書くにあたって、日本のコンビニおにぎりの売上数を調べてみたのですが、セブンイレブンとローソンではシーチキンマヨネーズが売上1位の人気商品で、ファミリーマートのみ1位がシャケになっていました。
ツナマヨ、大人気!
おかずの一品としてはビミョーなのに、おにぎりになると 突然 おいしい具になるシーチキンマヨネーズ。
それも、おにぎりの魔法のような気がします。

それから、それから。
今回の話を書いている間、ずっと迷っていたことが一つ。
それは、『おにぎり』という言葉です。
瞬や星矢はともかく、氷河や紫龍が おにぎりを『おにぎり』と言うだろうかと、私は悩んだのです。
むしろ『握り飯』と言うのではないかと。
このあたりの言葉使いって、二次創作では 実に なかなか ビミョーな問題なんですよね。ちょっと迷いどころ。

たとえば、『お寿司』。
瞬ちゃんなら、『お寿司』だと思うんです。
でも、星矢ちゃん、氷河、紫龍は、『寿司』と言うと思う。

で、瞬ちゃんなら、『お味噌汁』だと思うんです。
星矢ちゃん、氷河、紫龍は、『味噌汁』と言うと思う。

瞬ちゃんなら、『お蕎麦』。
でも、星矢ちゃん、氷河、紫龍は、『蕎麦』。

『うどん』は、瞬ちゃんも星矢ちゃんも氷河も紫龍も、『うどん』。
『おうどん』と言う人はいない。
逆に、『お茶』は、瞬ちゃんも星矢ちゃんも氷河も紫龍も、『お茶』。
『茶』と言う人はいない。

今回は、おにぎりの呼び名をどうしたものかと悩んだ末、とにもかくにも お題は『おにぎり』なのだからということで、『おにぎり』で統一させていただきました。
氷河や紫龍がおにぎりのことを『おにぎり』なんて言うか? と思われる方もおいででしょうが、そういう事情ですので、どうぞ ご了承ください。


そんなふうに、あれこれ悩んで書き上げた 今回のおにぎり話。
少しでも、『おいしそう』と思っていただけましたら 幸いです。






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