こちらのお花畑に掲載されている話は、2002年3月に、本館・表のメッセージボードにて、たれたれぱんださんと不肖きゃわが掲示板連載したものをまとめた作品です。
この話が掲示板連載されることになったきっかけは、『天と地の狭間に輝きを誇る美の戦士』というフレーズを言ったのは誰だったのか? という素朴な疑問でした。
「アフロが言ったんじゃないの?」
とか、
「いくらなんでもそんな大仰なキャッチコピーを自分で口にするほど恥知らずな人間がいるはずない」
とか、掲示板に集ってくださっていた皆様方から、色々な意見が出たわけですが。
原作の方はコミックスですぐに調べられて、少なくともアフロが発したふきだしの中にあるセリフでないことは確かめられたのですが、結局、誰が言ったセリフなのかはわからずじまい。
仕方ないから、ビデオを見返すかー と、私が考え始めたその時でした!
たれたれさんから、
『ば……薔薇のささやき』
という、すんばらしいお答えをいただいたのは!
かくして、双魚宮のバラちゃんたちの、高貴で美しい物語は幕をあけたのでございます……。
で、正直なところを申し上げますと、実は、この話を書くまで、私は、あまりアフロを重要視しておりませんでした。
瞬ちゃんと戦った黄金聖闘士とはいえ、なにしろアニメの双魚宮は作画が作画でしたから。
それに、まあ、悪いヒトですよね、アフロ。一般的には。
でも。
バラ園のバラちゃんたちにとって、アフロは本当に素晴らしい人だったのだと思う。
バラちゃんたちには、瞬ちゃんこそが悪者だったことでしょう。
それは、バラちゃんたちの判断が間違っているわけではなく、もちろん、アテナの側に立った聖闘士たちを正義と考える人間たちが間違っているわけでもなく、どちらも正しいのだと思います。
聖闘士と言えども、所詮は人間。
善だけでできている人間もいなければ、悪だけでできている人間もいない。
でも、人は、人の一面だけを見て、好きになったり嫌ったり、いい人だと思ったり嫌な人だと思ったりしちゃうんですよね。
その人に接する時間と機会がたっぷりないと、一人の人を全人格的に総合判断することはなかなか難しいことなわけですし……。
何はともあれ、バラちゃんたちの話は、私に、『人間というものは、すべからく愛すべき存在なのだ』と、つくづく思わせてくれた有意義な連載でございました。
「あんなに美しいバラちゃんたちを育てることのできるアフロが、(完全に)悪い人のはずないもの!」
ですね。
今回、ちゃんとした形にまとめられて、私はとっても嬉しいです。
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たれたれさん、いつもありがとうございますー!!
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