瞬の希望で、女性のステップを覚えることになった氷河が四苦八苦することになった他は、瞬の王位継承権獲得のための瞬の修学の経過は至って順調だった。
瞬は、日々を氷河と過ごせることが楽しくてならないらしく、毎日を氷河と過ごしていた幼い頃にそうしていたように、子犬のように自分の家庭教師にまとわりついてきては、氷河を戸惑わせる。
これまでの瞬の生活が寂しすぎたのだと思うと、そうされることがどんなに辛くても、自分に伸ばされてくる瞬の手を振り払うことが、氷河にはできなかった。
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