それでも、信じつづけていて欲しい。
俺も、信じ続けたいから。

闘いの狂気を乗り越え、夢が叶えられることを。

俺は俺の心の闇に今一度光を投げかけた。

信じられる――俺は瞬を信じているから。


そう、信じる。
人はいつか、誰も傷付けることなく、愛し合って生きていけるようになる。
俺は、今でも本気で、そしてより一層、そう信じることができる。


瞬も強く信じているから。
瞬がいるから、俺は俺達の夢を信じられる。


降り続く雨は、いつしか雨音も消え失せ霧のような雨に変わり乳白の水煙を辺りに充満させる。
何もかもを流し消し去っていく雨。

そして、俺は――瞬と共に、雨のあがったその大地に、今一度、新しい理想と夢とを作っていこう。








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