プレゼント



「ねぇ今日ぼくの誕生日なんだよ」
 瞬の言葉に氷河は頷いた。
「何が欲しい」
「えーっ考えてないの?もう…じゃあ…そうだな」
 首を軽く傾け考える仕草が可愛い。
「氷河、自転車持っていたよね。あれに乗せて」
「……いいけど」
「でね、海に行きたい。今から一緒に行こうよ」
 氷河は頷くとそっと瞬の手を握った。
 あっ…と小さく瞬が声を上げる。
 瞬と二人連れ立って氷河の住むマンションに向かった。