俺たちは、

僕たちは、




怖れ怯えながら伏せていた瞼を開けた。



そこに、



俺と同じ欲を

僕と同じ欲を




哀しい瞳に湛えた瞬を見て、

凍った瞳に湛えた氷河を見て、




俺は言った。

僕は言った。




「なあ、この欲を」

「ねえ、この欲を」








「愛と呼ぶことにしよう」















【menu】