真実の無価値





氷河は悩んでいた。

仮にも氷瞬界の氷河が、人類の平和だの地上の安寧などという低次元のことで悩むはずがない。

彼の悩みは、もっと高尚である。
それは、当然、恋の悩みだった。






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