あるとき ひょうがねこは バレエ団の ねこでした。
ひょうがねこは バレエなんか きらいでした。

いいとしをした おとこの人が タイツなんか はいて てれてれ くるくる おどるのです。
はじを 知らないのだとしか 思えませんでした。

ある日 ひょうがねこは バレエ団の プリマドンナの トウシューズに はいっていた がびょうを のんで 死んでしまいました。

プリマドンナも はじしらずのおとこの人も いじきたない ひょうがねこを だいて 大声で 泣きました。

はじしらずのおとこは 劇場のにわに ひょうがねこを うめました。






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