「ほほう、タマタマ付きですか。(#^.^#)」
2001年7月19日



解説
:7月19日に「ガンタ カルナ」というお祭りがあった。(詳しくはネパール行事カレンダーを見てください)腰痛の治療のために、通院日以外はなるべく外出を控えていたタカギ君であったが、やはり祭りとなると血が騒ぐ。しかもガンタカルナをネパールで迎えるのはこれで2度目だ。前回の祭りの記憶も鮮やかに蘇る。ここは一つ、病体にむち打っても外出せねばなるまい。
デジカメに充電池を込める様は、まるでワルサーP38に銃弾を込めるルパン3世の心境だ。
「ソーレデハ、お宝を、ばぁーちり撮ってくるからねー、ふーじこちゃん」よろしく、いざ出陣。


ガンタカルナでは、悪魔に見立てた巨大な草のはりぼて人形を、主要なチョーク(広場)に建てる。きっとチョークごとに町内会のようなものがあって、はりぼて人形の出来を競い合っているに違いない。実際、各チョークのはりぼて人形はさまざまな趣向を凝らしていて、見ているだけでも楽しめた。

デジカメにおさめたのは「インドラチョーク」「タヒティチョーク」「テンガルチョーク」の3箇所。どうやらこの悪魔は男の子らしい。その証拠にどの人形にも「巨大なチンチン」がブラブラしているではないか!そのおおらかな作りに思わず、「でかいなあ、おまえのチンチン」と、声に出していってしまうタカギ君であった。



なかでも芸が細かかったのは、タティチョークの悪魔人形。なんと、ザボン大の大きな柑橘系果物を2つ紐で結んだものをご丁寧にもサオにひっかけているではないか。
「ほほう、それはまさしくタマタマということですね。」……と感心してしまったときの一言。

この悪魔人形は日没後チョークの人々によって焼き払われるという。いつ燃やすの?と近くのオッサンに聞いたら「8時半から燃やすよ」という返事。しかし、すでに時計は7時半を回っていて、まだ食事も済んでいなかったので、焼き払いを見るのは断念。

ちなみにガンタカルナの日には、バザールで珍しい市が出る。安物の指輪をゴザに広げて売っている。この日に指輪を買って身につけると、その人は一つダルマ(徳)をつんだことになるという。たった5Rs.で徳がつめるならこんなに安上がりなことはない。タカギ君も一つ指輪を買って、徳をつんだのでした。


そしてもう一つ、この日は子供たちが「おこずかいチョウダイ!」と大人達にお金をねだってもいいことになっている日なのでした。タカギ君は指輪のお釣りをこまかく崩してもらい、そこら辺にいた子供たちに「ほら、こずかいやるゾー!欲しい子はおいでおいでー!」と気舞いよくばらまいたのでした。……と言っても全部1Rs.札か2Rs.札でしたけどね。

徳もつんだしチンチンも見たし、実に楽しい今年のガンタカルナでした。