ネパールのインターネット事情
(99年8月段階での情報です。あくまで参考程度にお読み下さい)。




●プロバイダーは5つ
タカギ君も、カトマンズでつつがなくEメールを送受信できる環境を手に入れたわけですが、ここまでの道のりは決して、平坦なモノではなかった訳であります。できれば安い方がいいと思うのは人の世の常。タカギ君もネバリにネバッて一番安いところを探そうとしたのでした。もう、糸引きそうよ、ホント。
99年8月現在、ネパールには5つのプロバイダーがあります。

・老舗のMERCANTILE マルコンタイル(mos)
・タカギ君が入ったComputer Land Communication System Ltd.(ccsl)
・CAPITAL ONLINE Pvt.Ltd.(col)
・World Link(wlink)
・8月にできたばっかりのHimalayan Online Service Pvt.Ltd.(hons)

の計5つです。

●お金の払い方は?
こちらのインターネットの契約には、大きくわけて2つのコースがあります。ひとつはミニマムチャージを決めるコース。もうひとつは完全従量制のコースです。
 ミニマムチャージは、月○○時間までの使用に対していくら、と先に使用料金を決めてしまいます。月の契約時間を越えてのアクセスに対しては従量制が適用されます。で、タカギ君は従量制コースを選んだんだけど、時間帯によって接続料金も違うんですな。

朝8時から夜8時までが一番高くて1分3Rs(約6円)。朝5時から朝8時までと夜8時から夜11時までが2.5Rs(約5円)夜11時から午前2時までが1Rs(約2円)、午前2時から午前5時までが0.7Rs(1.4円)となっています。

(補足:2001年現在、料金形態もまたいろんなオプションがあるようです。メールだけの契約で年間1,000Rs.とか、つなぐ時間帯に関わらず一律1分1Rs.とか。ちなみにタカギ君はこのプランに変えました。夜11時以降なんて寝てるぞおい!と食ってかかったら、あっさり「では一律1Rs.にしましょう。」といわれた。インターネットもこれだけ普及してくると、サービスで差を付けないと、会社も客に逃げられるみたいです。)


入会にあたっては、この月々の使用料とは別に入会金とデポジットがあります。入会金は返ってこないけれど、デポジットは退会時に返却される仕組みになっています。タカギ君はネパール人の友達に代理を頼んで入会手続きをしてきたので、入会金とデポジットを合わせても2,700Rs.ですみました。通常なら5,800Rs.かかるはずだったのでけっこう助かったなあ。よそのプロバイダーでは、この初めにかかるお金の相場は、5,700〜6,300Rs.といったところです。

(補足:デポジットなし、というところも出てきた。タカギ君の紹介でccslに入ったデブコタはデポジットを値切ったら、なくなった。)


●ホームページを持つには?
で、余談ですが、ネパールのプロバイダーでも、ホームページのスペースを提供するサービスがあるみたいなんだけど、これが、むっちゃくちゃ高いんだナー。例えば老舗のマルコンタイルなんかだと、1MBのホームページを1年間維持するのにかかるお金は、月々の使用料とは別に33,400Rs.(約63,000円)、それで、週1回しか更新できない。なにそれ??たった1MBなのにい。ちょっと、ネパールのプロバイダーでホームページでもやってみっかなーなんて、思ってたけど、これじゃ、しゃれになんないっすよ。まだまだネパールでは、個人でホームページを持つなんてことはできないみたい。ほとんどお店の宣伝用のホームページなんじゃないかしら。

(補足:最近ネパールにいながら自分のホームページをたちあげる人が増えたようだ。一体どうやっているのだろう、と思っていたら、なんと、日本プロバイダの無料サイトに自分のホームページのスペースを確保してアップしているとのこと。このやり方だと確かに安くすんでいいんだけど、いかんせん目障りなのは勝手に立ち上がってしまう広告ですよねえ。)