口の中は唾液によって潤されております。しかしなんらかの原因で唾液が極端に少なくなることがあります。口の中が乾躁状態となり、この状態が長くつずくと口腔乾燥症「ドライマウス)と呼ばれ、様々な症状や機能の障害がおこります。以前は薬物の副作用や高齢者になると増加する傾向であったものが、最近は若者に増えつつあります。子供の頃からよく噛む習慣がついていないと、唾液腺(唾液の出る袋状のもの)の働きが弱くなってきていると考えられます。
唾液の減少は舌の運動、咀嚼、会話などがスムーズに出来なくなり、又味の障害にもなります。
また食べたものは唾液と混ぜ合わされ、食塊として飲み込みやすいようにされますが、乾燥していると、食塊形成が十分できず、飲み込むのが困難になり食欲不振になってしまいます。
パサパサした食塊は、口の中に長くとどまり不潔となって、虫歯、歯周病、口内炎などを誘発します。
治療法は
1 糖尿病などの全身疾患を治す
2 唾液分泌を抑制するような薬物を一時中止する
3 薬品による湿潤化(含嗽剤等)
4 水分、お茶などで一時的に口を潤す
*詳細についてはご相談ください