歯周病は以前歯槽膿漏と言われていました。
これは歯茎から膿が出てくる症状を表したもので、正式な病名は辺縁性歯周炎といいます。
この病気にかかってしまうと歯がぐらつき歯茎から膿が出てきます。そのうちぐらついた歯が抜けてしまう恐ろしい病気です。また一本にとどまらず口の中全体に広がっていきます。
* 歯周病はどうしておこるか
歯肉と歯の間にポケットという小さな隙間があります。ハミガキなどを怠ってしまうとこのポケットに歯垢がたまり、たまった歯垢が歯石をつくり、隙間を押し広げます。この積み重ねで、歯肉が炎症をおこします。これが歯肉炎で、歯周病の第一歩です。歯肉炎にかかると歯茎が赤くはれ、リンゴなどをかじると出血しやすくなります。歯肉炎を放置しておくと症状はますます悪化します、きちんとブラッシングをしましょう

*歯周病はどのように進行するか
   1 歯肉が赤く腫れあがり、歯を磨いたりリンゴなどをかじると出血する。
   2 ポケットが深くなり、そこから出血したり膿が出て、口臭を感じることがある。
   3 ポケットがますます深くなり、歯を支えている歯根膜、歯槽骨といわれるところが溶け      てきます。口臭も強くなり、歯が浮いた感じになり、強く噛むと痛みを感じ、はがぐらつ      いてきます。

   4 歯を支えている歯槽骨(顎の骨)がほとんど溶けてしまい、歯根が露出し、歯のぐらつ     きがますますひどくなります。硬いものはほとんど食べられなくなります。
*歯周病は全身の健康を害します
 歯周病は歯を失うだけの病気でなく、歯周ポケットから多くの細菌が増殖され、それが消化管、血管を通して体内に入ってくる可能性があり、全身の疾患となるのです



  歯石のたまっている状態    歯茎が腫れた状態       健全な歯ぐき

次のような症状があったら早目に歯科医を訪れましょう
歯茎の色が赤っぽかったり、膨らんだり、触った時ブヨブヨして締まっていない、また出血する
口の中がネバネバする
歯と歯の間が空いてきた感じがする
口臭がする