泣いた聖闘士

〜 たれたれぱんださんに捧ぐ 〜 







ことの起こりは、浜田廣介著『泣いた赤鬼』だった。


親友の赤鬼のためにわざと悪者になって、孤独な赤鬼を孤独から解放し、自らは一人寂しく幸せな親友の許を去っていくという、愛他主義の極み、自己犠牲の具現、キミたちもしかしてホモなんじゃないの〜? と疑ってしまいそうになるほど美しい友情物語。


ある日の昼下がり、某子供番組専用チャンネルで、『泣いた赤鬼』の人形劇を見た瞬が、夜になっても泣きやまなかったのが、そもそもの発端だった。






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