しょんぼりしてしまった氷の国星の小人さんたちに、氷河が自分の分のパンケーキを差し出します。 すると、氷の国星の小人たちは、実にあっさりと元気を取り戻しました。 「落ち込んでるより、また頑張ってポイントためた方がいいよね」 「氷河も、明るくしてる僕たちが好きだって言ってくれるよね」 「うんうん、頑張ろうね!」 「目標は高く! 完全合体をして、氷河にお仕置きされない僕らになることだよ!」 「えいえいおーっっ !! 」× 15 『いや、多分、氷の国星の氷河は、そうなったら、毎日お仕置きをするようになると思うぞ……』 とは思っても、口にしないだけの分別を、氷河は持っていました。 言うのも馬鹿らしかったですしね。 「でもねぇ……(ぱくぱく)」 「僕、ほんとは氷河にお仕置きされるの、そんなに嫌じゃないんだ……」 「うん、僕も……」 「ちょっと、複雑な気分だよねぇ……」 「うん、複雑だよねぇ……」 確かに、氷の国星の氷河と瞬の間には、色々複雑な事情があるようでした。 ほんの少しだけ、氷の国星の謎がわかってきた、近未来の氷河と瞬。 (メイドロボたちは、いまいち、氷の国星の複雑さを理解できるほどオトナではありませんでした) そんなふうにして、とりあえず、氷の国星の小人たちが合体できることと、氷の国星の氷河が普通の氷河だということだけはわかりました。 あとは、氷の国星の小人たちを氷の国星に帰す手段を見つければいいだけです。 ただ、それがいちばんの難題だということが、大問題なだけでした……。 |