「……この手紙、なんて書いてあるんだろうね? 氷の国星の小人さんたちが元気そうだっていうのは、なんとなく伝わってくるんだけど……」 地球には、氷の国星語を解読する技術が無いせいで、氷の国星の小人たちと氷の国星の氷河からの手紙は、結局、地球の氷河と瞬には読むことができなかったのです。 「あの小人たちは、順応性と社会適合性に優れていたから、いつでも、どこにいても、きっと元気だろう」 「そうだね……。なんだか、今にもあの辺りから、『おっきい瞬ちゃん』って、顔を覗かせそうな気がするよ」 「また、きっと来るさ。忘れ物をとりに」 「うん」 そうなんです。 氷の国星の小人たちは自分たちの着てきたお洋服を、メイドロボハウスの衣装棚の中に置いたまま、氷の国星に帰ってしまったのです。 お気に入りのオートクチュールの大切なお洋服ですから、小人たちは、そのうちにまた、 『おっきい瞬ちゃん、僕たち、忘れ物しちゃったの』 なんて言いながら、ピザのUFOに乗って、地球にやってくるかもしれませんね。 おしまい
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