小人たちの涙(というより泣き声)に耐え切れなくなった氷の国の氷河が、内心では小人たちより号泣しながら、
「あったかいところに旅行に行くか、おまえたち」
と言い出したのは、たれたれ瞬ちゃんたちがあったかい国に帰ってから1週間も経っていないある日のことでした。


「氷河、それ、ほんとー !? 」
「たれたれ瞬ちゃんにまた会えるのー !? 」
「たれたれ瞬ちゃんのケーキがまた食べられるー !! 」

「わーい、わーい、わーい !!!! 」 × 15

大喜びの小人たちは、氷の国の氷河がまだ、いつ出掛けるとも何とも言っていないのに、早速旅行の準備を開始。

そして、
「また、17人で眠れるね〜♪」
なーんて、氷の国の氷河の胸にぐさぐさ釘を打ちつけながら、拗ねてグズってる氷の国の氷河を急かすのでした。




「同じ氷河なのに不公平だー だー だー だー !!!! 」

空に向かって叫ぶ氷の国の氷河の哀しみを知っているのは、氷の国のオーロラだけなのでした。