そうして。 小人たちは、氷の国の氷河を騙した犯人の手がかりを探すため、風のようにキッチンへと駆けていってしまったのです。 ダイニングルームに、がちがち失敗ケーキと氷の国の氷河をひとり残して──。 「ああぁぁぁぁぁ……」 ダイニングの床に、がっくりと両膝を落としてしまった氷の国の氷河は、更に両手を床について、いわゆる落胆&絶望のポーズ。 それがまた、哀しいほどに決まっているのが、氷の国の氷河の哀しいところでした。 いずれにしても、氷の国の氷河には、耐瞬性の前に、お菓子作りの特訓が必要なようです。 けれど、氷の国の氷河がたれたれ瞬ちゃんほど美味しいケーキを作れるようになるまでには、いったいどれくらいの年月がかかるのでしょう? その時、氷の国の氷河は、よぼよぼのおじいさんになっていたりはしないでしょうか? 小人たちだって、白雪姫の小人たちのように、白いおひげの小人たちになってしまっているかもしれません。
恋は、明日するものではありません。 今 するものなのです! |