「行ってしまった……」
「ああああぁぁぁ……」

すぐにでも大スターになれるはずの小人たちに逃げられてしまったプロデューサーさんは、落胆のあまり、その場にへたりこんでしまいました。

「まあ、そう気を落とさないで。おいしくて大きなケーキを準備すれば、彼等はまた、我々の前に姿を現してくれるかもしれない」
「まりっこさん……」
意気消沈のプロデューサーさんに、慰め顔のまりっこが手を差しのべます。

世紀のスーパーマジシャン・ミスターまりっこ。
もしかしたら、彼も、運命の神様に愛されている人間の一人なのかもしれません。

天は、自ら助くる者を助く。
運命の神様はきっと、決して希望を失わず前向きに努力し続ける人間が大好きなのでしょう。


はんどぱわーは、幸せと夢と希望の力。
ミスターまりっこに肩を叩いて励まされ、プロデューサーさんは再び雄々しく立ちあがったのでした。






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