一方、ミスターまりっこショーのプロデューサーさんは、あれから毎日大量のケーキを買い込んで、小人たちが飛んでくるのを今か今かと待ち続けていました。

「はあぁぁ〜……。小人さんたち、来ませんねぇ」
「そうですな」
「今日もまた、この大量のケーキを始末しないといけないかと思うと、胃が重くて重くて……」
「そういえば、少し太られましたな」
「血糖値もうなぎのぼりですよ。はあぁあぁ〜〜……」

プロデューサーさんは、まりっこの前で、あれから何千回目かの大きな溜め息をつきました。

でも、小人たちは当分、テレビ局にはやって来ないでしょうね。
小人たちは今、番組放映後に続々と届けられるケーキの山に夢中ですから。

ケーキ配達に追われるペルセウス特急便のおにーさんが過労で倒れるのが先か、プロデューサーさんが糖尿病になるのが先か、とっても気になるところですが、小人たちが幸せそうにしているので、ひとまずハッピーエンドです。


ちなみに、100畳大タペストリー製作に取りかかった氷の国の氷河は、小人たちの声援を受けながら、刻一刻と迫る納期にタペストリー完成を間に合わせるため、徹夜記録を伸ばし続けているそうです。


世は事もなく(?)、いつも通りで、めでたしめでたし。






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