■ 加害授業2時限目の補修 ■ 『義を見て為ざるは』ときましたら、日本では、『勇無きなり』と続きます。 出典は、もちろん、孔子の『論語・為政篇』。 意味は、「そこに、義があると自覚した時に、尻込みしてそれを果たさないことは勇気を欠くことである」 『義』は、『正義』、『人として果たさなければならない道・道義』、『義務』、『義理』等、解釈は様々です。 日本では、お馴染みのこのフレーズが、けれど、韓国に行きますと、 『義を見て為ざるは、勇多きことなり』 に変わります。 血気にはやるだけが勇気じゃない、というわけですね。 たれたれ瞬ちゃんの解釈通り、猪突猛進・空回りを諌める格言になるのです。 はい、お勉強になりましたね。 皆さんの周りに、『義を見て為ざるは勇無きなりだぜー!』と叫んで、友人の喧嘩に割って入ろうとしたり、無意味な戦争に首を突っ込んで、事態をますます混乱させようとしたり、止めているのに双児宮に飛び込みたがるような友人がいたら、ぜひ、この言葉を教えてあげましょう。 まずは、その『義』が本当に『義』なのか、その場で何を『為す』のが最も適切なことなのか、よく考えて行動しないと、後になってから、そのお友だちは後悔することになるでしょう(経験者は語る)。 『最も剛毅なる者は最も柔和なる者であり、愛ある者は勇敢なる者である』と新渡戸稲造も言っています。 猛々しいだけが強さ・男らしさじゃないんですね♪(ば〜い 週刊少年じゃんぷ) というわけで、では、今度こそ、加害授業3時限目にまいりましょう。
|