光が消えたあとには、奇跡が起きていました。 小人たちは最期の(?)力を振り絞って、ついに合体を果たしたのです! 今、氷の国の野原には、愛の奇跡が起きていました! (いいぞ、瞬、さすがだっ!) ぐるぐる渦巻きパソコンの前に突如現れた合体瞬の姿を見て、たれたれ氷河さんは、内心ガッツポーズをしていました。 「さあ、氷の国の氷河さん、合体瞬ちゃんに人工呼吸をしてあげて!」 たれたれ瞬ちゃんは、ひたすら合体瞬(=小人たち)の身を案じています。 「え……ええっ… !? 」 合体瞬が生きるか死ぬかの瀬戸際(ということになっている)だというのに、氷の国の氷河は何を驚いたりなんかしているのでしょう。 突如出現した合体瞬にどぎまぎしている氷の国の氷河を、たれたれ氷河さんとたれたれ瞬ちゃんは二人揃ってせっつきました。 「早くしろ!」 「急いでっ!」 「しっ…しかし……」 氷の国の氷河の心臓は、どきどきどきどき言っています。 「早くっ!」 「初めてじゃないんでしょ!」 たれたれ瞬ちゃんは、何気に、ものすごい言葉で氷の国の氷河を急かしました。 「あ…ああ……」 氷の国の氷河の心臓は、まだ、どきどきどきどき言っています。 心臓をどきどきさせたまま、氷の国の氷河は、野原に横たわる合体瞬の横に膝をつきました。 いよいよ、愛と感動の人工呼吸が始まるのです。 「────」 ↑ たれたれ氷河さんと、 「────」 ↑ たれたれ瞬ちゃんは、 「────」 息を飲んで、 「────」 そんな二人を見守っています。 (どきどきどきどき)←氷の国の氷河の心臓の音 (どきどきどきどき)←たれたれ瞬ちゃんの心臓の音 (どきどきどきどき)←(なぜか)たれたれ氷河さんの心臓の音 (どきどきどきどき)←氷の国の氷河の心臓の音 (どきどきどきどき)←たれたれ瞬ちゃんの心臓の音 (どきどきどきどき)←(どーゆーわけか)たれたれ氷河さんの心臓の音 |