■ 追記 ■



ところで、今回の加害授業で、いちばん非日常を味わったのは、実は、たれたれ氷河さんでした。

ちこっとあわてんぼさんだけど、天使のように可愛くて、天使よりも優しいたれたれ瞬ちゃんの内面に隠されていた、戦慄の非日常。

それは、たれたれ氷河さんが今まで知らずにいた、たれたれ瞬ちゃんの新たな一面でした。


たれたれ氷河さんの偉大なところは、こんな時に『あわあわ』するだけの氷の国の氷河と違って、
(これからまた、新鮮かつ刺激的なふ〜ふ生活を送れそうだな……フッ)
と、クール&セクシーに微笑んで、たれたれ瞬ちゃんの新しい一面を、大いなる愛ですんなり受け入れてしまえるところでしょう。


氷の国の氷河に、たれたれ氷河さんほどの余裕があれば!
せめて、合体瞬に、
『合体したおまえは、いつものおまえたちより、ずっとかわいいよ』
なーんてセリフを、さりげなく言えるだけの度胸があれば!



氷の国の氷河には、けれど、そんなものは持っていません。

そんな余裕も度胸もない氷の国の氷河は、今日も、氷の国の氷河瞬城の一室で、ちまちま小人たちのぱんつを縫っています。


幸せの形は人それぞれ。
国それぞれで、氷河それぞれ。
多分、氷の国の氷河は、氷の国の氷河なりに、それでも幸せなのでしょう。


でも――。

いつか、氷の国の氷河にも、もう少し一般的な幸せが訪れるように、皆さん、氷瞬の神様に祈ってあげてくださいね。




な〜む〜
(ちょっと違う)