そうして、1時間後。 泣きつかれた小人たちを寝かしつけてきたたれたれ瞬ちゃんは、atenasaori_ojyoのひどい仕打ちを聞いて、珍しく怒ったような顔になりました。 「ひどい話だね。氷河、何とかしてあげられないの?」 「そんなアホな落札者は、オークションの規約に準じて、落札権削除・ブラックリスト入りでさっさと縁を切ればいいんだが、一度こっぴどく懲らしめてやるのが本人の為でもあるだろうな」 たれたれ氷河さんは、今日もクール&セクシーです。 「ど……どうすればいいんでしょう……?」 氷の国の氷河も、いつも通り、頼りない風情でした。 「向こうが弁護士を立てて違約金請求してくるというのなら、こっちも受けて立つさ。名誉毀損・心的被害の損害賠償請求を起こせ」 「な……なるほど……?」 たれたれ氷河さんの言葉に頷きながらも、氷の国の氷河は、自分が何をすればいいのか、よく飲み込めていませんでした。 「氷の国で起きたことは氷の国内で解決するのが筋というものだ。法廷も裁判も氷の国内ですること。サンクチュアリ弁護士会には腕利きの弁護士がいるそうだから、俺が当たってみよう」 「そうと決まれば準備しなくちゃ。腹が減っては戦は出来ぬ! ご飯の用意してくるね♪」 「は……はぁ、まず、ご飯を食べるんですか……?」 「瞬の料理は美味いから、それで英気を養っておけ」 「はあ……」 『我に秘策あり』のたれたれ氷河さんと、たれたれ氷河さんを全面信頼のたれたれ瞬ちゃん。 たのもしい2人の助っ人を迎えた、危機存亡の氷の国。 果たして、氷の国の氷河と小人たちの運命は、どういうことに相成るのでありましょうかー !? |