「わーい、ぶどうのタルトだー!!」
「いい匂い〜」
「たくさんあるね〜v」
「トルテはどっち〜??」
小人たちが目覚めると、そこにはぶどうのケーキがいーっぱい。


まあ、そんなわけで、小人たちは無事にぶどうも食べることができたのでした。


「でも、今日のぶどうは誰がとってくれたんだろうね?」

小人たちに尋ねられた、たれたれ瞬ちゃんは、怪しい男の臭いを思い出して顔をしかめると、
「あれは、ぎんなんの神様だったのかもしれないね」
と、小人たちに言ったのでした。



それから、あの親切でくさい人のことを、氷の国では、金色の英雄と呼ぶようになったんですよ。





Fin.