小人たちのぱんつ




ぱんつのお話をしましょう。


「えー !?  ぱんつー !? 」
なんて、嫌な顔をする人はいませんか?

もし、いたら、あなたはぱんつの重要さをわかっていないのです。
ぱんつはとても大切なものです。

「えー !?  ぱんつー !? 」
なんて、嫌な顔をしたあなただって、いつもぱんつは穿いているでしょう?

ぱんつを穿いていないと大変なことになります。


昔、どこかの島国のどこかのデパートで大火事が起きたことがありました。
そして、逃げ遅れた女の人が一人、窓から助けを求めていました。
女の人のいたのはそんなに高い階ではありませんでしたから、消防隊のおじさんやデパートの人たちは、窓の下にマットレスを重ねて、助けを求めている女の人に、そこに飛び降りるようにと言ったのです。
けれど、その女の人は飛び降りませんでした。
そして、そのまま煙に巻かれて死んでしまいました。

マットレスの上に飛び降りていたら、女の人は助かっていたでしょう。
なのに、なぜ、その女の人は飛び降りなかったと思いますか?
飛び降りる勇気がなかったから?
いいえ、違います。
その女の人は、その日、ぱんつを穿いていなかったのです。

マットレスの上に飛び降りたら、スカートが風で広がって、ぱんつを穿いていないことがみんなにばれてしまいます。
だから。

だから、その女の人は飛び降りることができなかったのです。
そして、死んでいったのです。



この悲しいお話は、昔、ほんとにあったこと。

それくらい、ぱんつは大切なものなのです。






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