ピンク : 氷の国の小人たち 1〜8号・10〜15号ちゃん
オレンジ色 : 9号ちゃん
: 氷の国の氷河
: プルーストさん 心の声



Q5 あなたが好きな小説の主人公は?



「小説は疲れるから、よくわかんないんだよね」
「そうそう1番上の文字から下の文字まで走って」
「次の行読むのにまた走って」
「1ページ読むだけで、へとへとになるもんね」
「それで疲れて寝ちゃうでしょ」
「起きた時に読んだ内容をよく覚えてないんだよね」

「氷河は本読み、ヘタだしね」
「せっかく書庫から重い本を一生懸命運んだのにね」
「あれ、確かフランスの本だったよね」
「うん、フランス書院って書いてあったもん」
「『デザートはワ・タ・シ』っていう美味しそうな本だったのに」
「フランス料理ってゴージャスでおいしそうだよね〜」
「現実で食べられないから、せめて小説で……って思ったのに」
「氷河ったら、つかえまくって全然読めないんだもん」
「読めないっていう字も多かったよね」

「……ねぇ。氷河って、もしかして全然学校行ったことないんじゃない?」
「そういえば、氷河の卒業アルバムや卒業証書を見たことがないね」
「問題だよね……。学歴社会のこの世の中、生き残れないよ」
「だけど、今更小学校からやり直せないよね」
「今から6・3・3・4の16年間、受験を全てストレートでクリアしたとしても、大学卒業時には34歳だもんね」
「大丈夫! 大検の資格をとれば、大学受験年齢も世間様とそんなにずれないよ」
「そっか〜。氷河が『だいけん』に合格すればいいんだね」

↑ 実は大検の何たるかはよくわかっていない。


「わ〜い、氷河の受験だ〜!」
「合格してもらう為に、僕たちは内助の功に励もうね」
「そうと決まったら、氷河のお勉強の準備をしなくちゃ」
「家庭教師は高くつくから、通信教育かな?(← 勿論費用は氷の国の氷河が出す) なんとしても氷河に学をつけてもらわなくちゃね」
「うん! 僕たちも精一杯応援しようね」
「応援ダンスの練習しなくちゃ」
「がんばるぞ〜」
「おおー!!」× 15

(ほええ……。またえらいおかしな方向へ話が進んだなぁ……。 当の氷の国の氷河さんはどない思ってはるんやろ)


「お前たち……そんなにも俺のことを思って……(感涙)」
↑ しかしこれから地獄の受験勉強の日々が待っていることに気がついていない。


無駄に長い上限りなく脱線しまくった第5問。
6問目の展開はいかに!?