ピンク : 氷の国の小人たち 1〜8号・10〜15号ちゃん
オレンジ色 : 9号ちゃん
: 氷の国の氷河
: プルーストさん 心の声



Q8 フィクションで、あなたの好きな女性は?



「そりゃあ、なんってったって、アルプスの少女ハイジだよ! ハイジが白パンとチーズを食べてるとこ見てると、楽しくなっちゃうー!」
「あ、おかしの家を食べたグレーテルちゃんもいいよー!」
「アリスのお茶会―!」
「ロシアのお友達のマーマのおべんとー!」


「うーん、お料理できる女の人っていいよねー」
「僕、大山のぶ代さんなんかも好きだな〜v(←小林カツ代さんと間違えている)」
「大山のぶ代さんは、フィクションの人じゃないよー」
「フィクションなら、なんったって、ジャイアント・ジャム・サンドだね!」
「女の人、出てこないけどね」
「性差別はんたーい!」
「そうだね、これは質問が悪いよね」


「ねえ、ところで、氷河が受験に失敗した時のための保険なんてないの?」
「あ、それいいね。失敗しても、保険金が入ったら、悲しいのも消えちゃうよね」
「みんなで、その保険金で、氷河受験失敗パーティを開いて、ご馳走食べるの♪」
「ないすアイデア〜vv」

「うん……。実は、僕もそう思って、サンクチュアリ保険のおねえさんに、受験(失敗)保険ってないの? って聞いてみたんだ」
「うんうん。あったの?」
「受験(失敗)保険っていうのはないんだって。その代わり、教育費を払うためのこども保険っていうのがあるんだけどね……」
「氷河って子供なの?」
「もう、いい歳だよね〜」

「氷河の歳より、こども保険の説明書のいちばん下、見てよ! 医学部で下宿生活だった時にかかるお金が3500万円以上なんだよ!」
「さ……3500万円〜っっ!?」
「350円のケーキが10万個買えるよーっっ!」
「ぼ……僕たちの一生分のケーキ代より高いかもしれない……」
「かもしれないじゃなくて、確実に高いんだ……」

「…………」× 15
↑ そんな大量のケーキを犠牲にしてまで、氷河に大学に行ってもらうことに意味があるのかどうか、疑問に思い始めた。


(あやや〜;; こりゃ大変なことになってきたでー。氷の国の氷河の学歴をとるか、ケーキをとるか、小人たち究極の選択や)


「あ、ところで、氷河の好きなフィクションの女の人って誰?(←難しい現実から逃避に走った)」
「ぎく……(←ここで下手に女の人の名前を出したらマズいのではないかと不安)」

「…………ス……スプーンおばさんなんか、結構好きかも……」
「ふーん、そーなんだ。スプーンおばさん、グラマー美人だもんね……(←氷の国の氷河の好きな女の人より、10万個のケーキの方が大問題で、上の空)」


氷河の受験とケーキ10万個の間で苦悩する小人さんたち。
はたして、赤ペン先生キョウコさんの苦労は報われるのか!?
サンクチュアリ保険のおねーさんは、せっかくとった保険を維持できるのか!?

氷の国の氷河と小人さんたちだけでなく、たくさんの人の生活と人生を巻き込んで、プルーストの質問状はまだまだ続きますー!!