ピンク : 氷の国の小人たち 1〜8号・10〜15号ちゃん
オレンジ色 : 9号ちゃん
: 氷の国の氷河
: プルーストさん 心の声



Q14 一番好きな仕事は?



「どれかが特別に好きっていうわけじゃないなー、僕」
「どれも好きだよね」

「ピアノ演叩会も好き」
「同人誌の原稿描きも好きだよ」
「僕、製本してる氷河の応援ダンスに生き甲斐を感じるなぁ」
「驚きの白さのお洗濯♪」
「おやつのCM撮りも楽しいよね」
「小人さんの森彫刻高原に出張ホスト」
「小人さん商店街のお仕事もやりがいあるし」
「氷の国の環境整備も有意義だし」
「時空を超えて、締め切り間近のお姉さんのお手伝いもスリリング」
「作曲の方も、いい曲ができると嬉しいよね」
「帳簿操作(ぼそっ)」

「どれも好きだな〜」
「ほんと、働くのって楽しいよね〜!」× 15

「時々失敗しちゃって、大変なことになっても、そのピンチを乗り越えた時の気分がまた最高だし」
「お仕事が大変だと、その分、お仕事の後で氷河と遊んでる時が楽しくなるよね」
「うんうん」× 15


「でも……。ねえ、僕たちって、ほんとに多芸多才だし、お仕事はどれも楽しいけど、僕たちって、いったい何のために働いているんだろう?」
「え?」
「何のため……って、9号が働けって言うから……」
「僕も〜」
「僕もだよ。ねえ、9号、僕たちは何のために働いてるの?」

「そんなの決まってるよ。僕たちが一生懸命働くとね」
「うん」
「お金が貯まるでしょ」
「うん」
「そしたら、そのお金でケーキを買って」
「うんうん」
「ケーキを食べたら、おいしくて」
「うんうんうん」
「おいしくて嬉しかったら、幸せになって」
「うんうんうんうん」
「僕たちが幸せになったら、僕たちの氷河も幸せになるじゃない」

「おおおおおお〜!!」× 15

「小人たち、おやつを食べて、腹いっぱい。幸せいっぱい、パンシロン」

「そーか、僕たちは、氷河の幸せのために働いてたんだ!」
「それなら、もっともっと働いて、もっともっとおいしいおやつを食べて、もっともっと幸せにならなくちゃ!」
「僕たちの幸せが氷河の幸せだなんて、ほんとにほんとに幸せだね」
「そうだよね」

「幸せは歩いてこない、だから、お手々の皺と皺を合わせて、な〜む〜」

「うん。じゃあ、そろそろ行ってみよーか」
「賛成!」
「んじゃ、いちにのさん」

「ばんざーい、ばんざーい、ばんざーい!」× 15


(たしかに、そりゃ間違いやないけどな〜。うん、間違いやない。まちごうてはおらへんで……)
↑ でも、何となく納得がいってないプルーストさん。


「あ、そしたら、氷河の好きなお仕事は、受験勉強だよね」
「大学に受かって、学がついたら、氷河も嬉しくなって、僕たちも嬉しくて、みんな幸せになれるんだもん」

「白い歯っていいな。金銀パール プレゼント」

「だから、氷河は、ずっとああして頑張ってるんだね」
「うん。僕たち、ほんとに愛されてるんだね……(ほろり)」

「とゆーわけで、じゃ、もう一回行ってみよーか」
「賛成!」
「いちにのさん」

「ばんざーい、ばんざーい、ばんざーい!」× 15

「いつまでもたえることなく、共倒れ。買ってくるぞとイカソーメン〜」


(まちごうてはおらへんけど、氷の国の氷河はんの勉強方法だけは、まちごうとる。大丈夫なんやろか……?)


氷の国の氷河のオツムの中で飛び交っているちょうちょは、どんどん増えているようです。
果たして、氷の国の氷河は、学をつけて小人さんたちを幸せにすることができるのでしょうか〜??