ピンク : 氷の国の小人たち 1〜8号・10〜15号ちゃん
オレンジ色 : 9号ちゃん
: 氷の国の氷河
: プルーストさん 心の声



Q25 実生活での、あなたにとっての英雄は?



「英雄かぁ……。英雄の条件ってなんだろうね?」
「勇気!」
「強さ!」
「かっこよさ!」
「知力!」
「体力!」
「丈夫な体!」
「時の運!」
「容姿端麗!」
「財力!」
「家庭円満!」
「交通安全!」
「質実剛健!」
「優しい心!」
「必殺技!」
「変身!」

「……これに当てはまる人って実生活上にいる?」
「一番身近にいるのは氷河だけど……」

「氷河は勇気はあるよね」
「うん。僕たちがリリィちゃんに追いかけられてる時に助けてくれるもんね」
「強さも持ってるよね」
「うん。かなり打たれ強いし、我慢強いもん」
「かっこいいよね」
「もちろん! だって僕たちの大好きな氷河なんだもん」
「知力はどうだろ」
「今勉強中だから、将来的な学力向上に希望を持とうよ」
「体力あるよねー」
「うん。なんだかんだいってへろへろになってても、生き残ってるもん」
「体も丈夫だよね」
「うん。睡眠時間一日あたり3時間以下の記録更新中だよ」

「運の良さはどうだろ?」
「いいに決まってるよ! だって、僕たちとずっと一緒にいられるのは氷河だけなんだもん」
「容姿については……」
「金髪碧眼、黙って立っていれば言うことなしの美形だよね」
「でも財力は……」
「大丈夫! 僕がついてるんだから! それに氷河は、これから大学入ってエリートになって、ばんばん稼いでくれるようになるはずだよ」

「家庭円満だよね」
「うん。僕たちと氷河って、とーーーっても仲良しだもんね」
「交通ルールも守ってるよね」
「うん。それに運転免許持ってないから違法駐車もしないしね」
「かなり逞しいよね」
「うん。なんていうか……踏まれても踏みつけられても挫けない雑草のような逞しさがあるよね」
「氷河って優しいよね」
「うん。そんな氷河だから僕たちは氷河が好きなんだよね」
「必殺技はやっぱりあれかな」
「うん。針仕事の腕前は誰にもひけを取らないもん」

「変身……」
「……氷河は変身できないよね」
「うん……できないよ」
「変身できない氷河はヒーローじゃないよね……」
「残念だけどそういうことになるね」

「僕たちみたいに変身できたらいいのにね」
↑ 正確には小人さんたちのは変身ではなくて合体である。

「あのさ……僕たちって条件にぴったりじゃない?」
「そういえばそうだね」
「バベルの塔のようなケーキにも果敢に挑戦する勇気もあるし」
「15人の力を合わせれば強くなれるし」
「運の良さはお墨付きだし」
「容姿については今更言うまでもないし」

「なんてったって変身できるもんねー!!」× 15

「というわけで、僕たち自身がヒーローだったんだね」
「よーし、ヒーローは氷の国のパトロールに出かけるぞ」
「おおー!」× 15


(なんともかーいらしい英雄さんたちやな。書庫で倒れてる氷の国の氷河はんの救出したってや)


「に……にのみやの……金次郎さんを俺は尊敬する……(ぱたり)」