ところが、その日は本当にいいお天気。
何にでもすぐに熱中してしまう12号は、あんまりいいお天気なのが嬉しくて、ちゃぷちゃぷじゃぶじゃぶ夢中になってお洗濯。

そうしたら、着ていたお洋服がびしょびしょに濡れてしまって、
「いいや、これも洗っちゃえ!」

ぱんつだけになってお洗濯していたら、ぱんつもびしょびしょになってしまったので、
「うーん、面倒だからこのぱんつも洗っちゃお!」


もちろん、小人たちは、たくさんのお着替えを持っています。
氷の国の氷河はお裁縫の天才でしたし、小人たちは何を着ても可愛いので、氷の国の氷河は、つい小人たちに色んなお洋服を作ってあげてしまうのです。

それに、小人たちは、氷の国の氷河に新しいお洋服をねだるのがとても上手でしたから。


でも、全部。
いいお天気があんまり嬉しかった12号は、たくさんあるお着替えをぜーんぶ、ちゃぷちゃぷじゃぶじゃぶ洗ってしまったのです。


膝を抱えて落ち込んでしまっている12号を、仲間たちも何と言って慰めてあげたらいいのかわかりませんでした。

1号が思いきって、
「よかったじゃない、12号。お洋服もぱんつもみんな綺麗になって」
と声をかけてみたのですが、12号はそれでまた、ずどどどど〜ん★ と落ち込んでしまったのでした。






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