ところで、皆さんは、クリスマスが何でできているか知っていますか?

それは、ツリーとケーキとプレゼント!
誰もが知っているその事実を、小人たちももちろん知っています。


氷の国の氷河は、毎年、クリスマスの前日に、氷の国の森の奥から緑色のもみの木を切り出してきます。
小人たちの背丈の何倍もある、大きな大きなもみの木です。
その大きさといったら――そうですね、ご家庭用のポットくらい。
大きいでしょう?


そのツリーにリボンやベルやお星様を飾るのは、小人たちの仕事です。
とっても大きなツリーですから、飾りつけはとてもとても大変なのですが、小人たちは文句ひとつ言いません。








「ツリーを飾らなきゃ、クリスマスが来ないからね! クリスマスが来ないと、ケーキもプレゼントもないからね! みんな、張り切っていこー !! 」
「おーっっ !!!! 」× 15

小人たちのリーダーである9号の号令で、小人たちは一生懸命働きます。

お飾り用のふわふわ雪にはまって遊んだりする小人たちもいることにはいますが、それもまあご愛嬌。
おさぼりさんがずっとおさぼりしているわけではありませんからね。

そのうちにすぐ、ふわふわ雪から這い出してきて、ツリーのてっぺんのお星様を誰がのっけるかで、じゃんけんを始めたりするのです。






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